皆さんこんにちは!
有限会社宮本造園の更新担当の中西です!
造園の仕事は、一人で行う作業もありますが、大きな庭づくりや管理作業では複数人で現場に入ることもあります。
剪定をする人。
枝葉を片付ける人。
植栽を担当する人。
重機を操作する人。
現場全体を確認する人。
それぞれが協力することで、一つの仕事を完成させます。
また、定期的に管理している庭では、前回担当した人と今回担当する人が違うこともあります。
そんなときに重要になるのが「引き継ぎ」です。
今回は、造園の仕事における引き継ぎの大切さについて考えてみます。
同じ剪定作業でも、お客様によって希望する仕上がりは違います。
「できるだけすっきりさせたい」
「自然な形を残したい」
「道路側だけ少し短くしてほしい」
「この木はあまり切らないでほしい」
など、細かな希望があります。
前回担当した職人だけがこの情報を知っていて、次の担当者に伝わっていなければ、
「思っていた仕上がりと違う」
ということになってしまいます。
✅ どのような希望があるのか。
✅ 特に気を付ける場所はどこか。
こうした情報をチームで共有することが重要です。
庭木は毎回同じ状態ではありません。
枝の伸び方。
葉の色。
花や実の付き方。
害虫の有無。
季節によっても変化します。
例えば前回の作業で、
「この木は少し元気がなかった」
と感じたのであれば、その情報を次の担当者へ伝えておくことが大切です。
次の訪問時に、
「今はどうなっているか」
を確認できます。
⛰ 植物は言葉を話しません。
だからこそ、職人が変化を見つけ、記録し、次の人へ伝える必要があります。
造園の現場では、複数の木が植えられていることがあります。
その中で、
「この木は剪定する」
「こちらは今回は触らない」
という指示がある場合もあります。
この情報が曖昧だと、誤ってお客様が大切にしている木を剪定してしまう可能性があります。
⚠ 植物は一度切ってしまえば、すぐに元へ戻すことはできません。
だからこそ、
「どの木なのか」
「どこまで切るのか」
を明確に引き継ぐことが大切です。
必要であれば写真を使って共有します。
大きな現場では、一日で作業が終わらないこともあります。
その場合、
「どこまで終わったか」
を次の日の担当者へ伝えます。
例えば、
「南側の剪定まで完了」
「奥の植栽はまだ」
「この場所の片付けが残っている」
などです。
✅ 完了している場所。
✅ 作業途中の場所。
✅ 次に作業する場所。
これを分かりやすくしておけば、翌日の作業もスムーズです。
新しく庭をつくった場合、
「何を植えたか」
という情報も大切です。
植えた時期。
植物の種類。
日当たり。
水やりの注意点。
こうした情報が残っていれば、後から管理する担当者も判断しやすくなります。
特に植えたばかりの植物は、根付くまで注意が必要な場合があります。
☔ 「雨が少ない時期なので水の状態を見る」
など、その時期ならではの情報も共有しておくと安心です。
造園では、さまざまな道具を使用します。
剪定ばさみ。
脚立。
刈払機。
チェーンソー。
その他の機械。
複数人で共有して使用するものもあります。
そのため、
「この機械は点検が必要」
「刃を交換した」
「使用中に少し気になる部分があった」
という情報を共有することも大切です。
⚙ 道具や機械の状態は、作業効率だけでなく安全にも関係します。
異常がある場合はそのまま次の人へ渡さず、必要な対応を行います。
庭の中には、
地面に段差がある。
滑りやすい場所がある。
枝が折れかけている。
蜂などに注意が必要。
といった場所がある場合もあります。
⚠ こうした危険情報は最優先で共有します。
特に初めてその庭へ入るスタッフは、どこに注意すればいいか分かりません。
「見れば分かる」
ではなく、具体的に伝えることが安全につながります。
写真を活用する
造園では、写真が引き継ぎにとても役立ちます。
剪定前。
剪定後。
植栽した直後。
気になる植物。
こうした写真を残しておけば、
「前回はどのくらい切ったのか」
「以前と比べてどれくらい成長したのか」
を確認できます。
✨ 植物は少しずつ変化するため、写真で比較すると分かりやすいことがあります。
お客様へ作業内容を説明する際にも活用できます。
説明を聞いて分からないことがあれば、
「この木はどこまで剪定しますか?」
「お客様の希望はありますか?」
「この場所は前回どう対応しましたか?」
と確認します。
✅ 分からないまま植物を切らない。
造園では特に重要なことです。
「たぶんこれでいいだろう」
という判断で進めるより、一度確認した方が確実です。
経験豊富な職人は、植物を見ることでさまざまなことを判断します。
「この枝は残した方が形が良くなる」
「今の時期は強く切らない方がいい」
「数年後にこの方向へ伸びることを考えよう」
といった判断です。
若手へ、
「ここを切って」
と伝えるだけではなく、
「なぜここを切るのか」
を説明することが大切です。
⚒ 技術だけではなく、植物を見る考え方も伝える。
それによって若手も少しずつ自分で判断できるようになります。
剪定が終わっても、枝葉が散らかったままでは次の作業を始められません。
✓ 枝葉をまとめる
✓ 道具を整理する
✓ 通路をきれいにする
✓ 翌日使うものを分かりやすくする
こうした片付けも大切です。
次の人がすぐ仕事を始められる状態にすることも、引き継ぎの一つです。
造園の仕事は、植物を長く管理していく仕事でもあります。
一回の作業だけを見るのではなく、数年単位で庭の変化を見ることもあります。
だからこそ、
✅ お客様の希望
✅ 植物の状態
✅ 前回の作業内容
✅ 注意点
✅ 次回確認すること
を共有することが重要です。
一人だけの経験にせず、チームで情報を持つ。
それによって担当者が変わっても、安定した品質を提供できます。
これからも、
「次の人が分かる仕事」
を意識しながら、チーム全体で大切な庭や緑を守っていきたいと思います。